2005年3月17日          地震と津波 −− その1
○すこしずつ春が近づいてきたのかな、という昨今です。まだまだ寒い日もあるで
 しょうが、桜の蕾が少しずつ大きくなってきたのは嬉しいことです。

○昨年秋から年末にかけて、各地で大規模な災害が起こりました。相次ぐ大型台
 風、新潟の地震、そしてスマトラ沖大地震とインド洋大津波、、、。さらに年が明け
 、阪神大震災から10年ということで、テレビでは災害をとりあげた番組がいくつも
 放映されました。年明けから、こうした番組を見ると言うことは、悪くないことだと 
 思いました。ともすれば災害のことを忘れがちなので、意識の中にしっかり置いて
 おくというのも大事なことなのでしょう。しかし、そういう番組があまりにもたくさん
 あったため、「あ、この映像、さっきも見た」というようなこともありました。

○そういう映像の中に、大阪湾を駆け上がってくる巨大津波のシミュレーションが
 ありました。大阪港から中之島めがけて、大きな津波がおしよせるというものです
 。津波に襲われた大阪の都心部はすっかり冠水し、中でも地下街は完全に水没
 するというものでした。

○2030年までに南海・東南海地震が発生する可能性が40%〜50%という予測
 を聞くと、これは、遅かれ早かれ、必ず地震が来ると考えなさいということだと思
 います。それらの地震によって、紀伊水道を北上してきた大津波が大阪市内に
 おしよせるということです。実はこのシミュレーションのCG、以前も見たことがあっ
 たのですが、「こわいなあ」程度の感想でした。インド洋大津波の後から見ると、
 緊迫感が全然違いました。

○スリランカでは列車をもひっくり返した、あんなやつがこの大阪に来るというので
 あれば、ほんとうに大変なことになります。

○では、大阪に押し寄せる津波の高さはどれくらいの高さなのか、と調べてみます
 と、2.5メートルから3メートルぐらいになるのではないかという事が書いてありま
 した。震源に近い和歌山県などでは10メートル以上と想定されているところもあ
 るので、大阪に来るまでには、かなり低くはなるのだろうと思いました。

○しかし、津波は高波と違い、無限かと思われるような圧倒的な水量でやってき
 ます。また、大阪は水路が複雑で、地面の低いところが多いのです。
  水害の予測地図(城東区の浸水想定区域図) でも見ましたように、城東区で
 は、ほんの一部の地域以外は、水が
冠水しやすい地形になっています。
  満潮時に2メートルの津波がやってきたら、城北川(城東運河)などはあっとい
 う間に水が溢れ出てしまうでしょう。
  堤防や水門自体が、地震の被害を受けて崩壊しているかもしれず、また、液状
 化による護岸そのものの弱体化も起こっているかも知れません。
 (液状化の想定マップは、こちらにあります。城東区は比較的、液状化しにくい地
 域が多いようですが、それでも液状化が「発生しやすい」に塗り分けられた地域
 もいくつか見えます。)

○残念なことに、城東区で一番標高が高いと思われる地域は、川のそばの堤防
 の所なのです。津波が押し寄せて、堤防から次々に溢れながら上流を目指すと
 いうことになると、出た水はさらに低いところに流れて行きますから、区内は池の
 ようになってしまうのではないでしょうか。たまった水を排水するのは容易なこと
 ではないように思えます。

○さて、津波による被害については、インド洋大津波の映像で、いくつも悲惨な現
 場を見ました。押し寄せる波の力や、波に運ばれたたくさんの物(木や車など)の
 衝突によって、多くの家がなぎたおされ、人々が亡くなられました。対策を講じな
 ければ、同じようなことが大阪でも起こることになります。

○南海・東南海地震の津波の場合、大阪に到達するのは地震発生から約2時間
 後といわれています。地震による被害も相当なものになっているでしょうが、安
 全な建物への避難を大急ぎで行う必要があります。

○地下からはすぐに逃げないといけませんし、2階建てくらいの建物では、危険と
 思われますから、鉄筋コンクリート造りのしっかりした建物の中層階に逃げなくて
 はならないでしょう。
  地震が起こった場合の避難場所としては、公園よくが指定されていますが、津
 波の危険性がある場合には、少なくとも建物の4階以上に避難したほうがよいの
 ではないかと思います。ただ、余震も当然起こるでしょうから、倒壊のおそれがな
 いような、しっかりした建物でないと、危ないと思います。
  4階以上と書きましたのは、普段でも満潮の時の川の水位が、2階くらいの高さ
 になっているところが多いからです。

○何とか、2時間のうちに、安全なところに逃げて、津波のおそれが無くなるまで
 待ちましょう。区内が至る所、冠水してしまったとしても、せめて人的被害は出な
 いようにと思います。

○城東区は、海に面しているわけではないのですが、海面よりも低いところに、た
 くさんの人が住んでいます。そして、地震は突然起こりますが、津波は、少なくと
 も、すこしの時間をおいてやってきます。そのときに落ち着いて行動できるよう、
 日頃からご家族などで話をするようにしたいものです。